Column6子宮筋腫は切らずに治せるの?

手術が必要な筋腫もありますが、
良性腫瘍なので基本的には保存的治療とします。

子宮筋腫は性成熟期女性の20~30%にみられる良性腫瘍で、大きくなると過多月経、貧血、月経痛などをおこしますが、閉経後は自然に退縮して治ります。

手術が必要な筋腫もありますが、良性腫瘍なので基本的には保存的治療とします。 薬物療法としては、まず造血剤、鎮痛剤、漢方薬、ピルなどを試みます。 それらの効果がない場合はダナゾールやGnRHアナログを使用したホルモン療法を開始します。ダナゾールは男性ホルモンの一種で肥満や男性化傾向の副作用のため最近はあまり使われなくなりました。

GnRHアナログの点鼻薬(連日使用)あるいは月1回の皮下注射で一時的閉経状態にする偽閉経療法は月経に伴う症状の改善、筋腫縮小に有効で頻用されていますが、効果持続期間が6か月と短いこと、更年期障害や骨粗鬆症などの副作用があることが欠点です。

「ミレーナ」は黄体ホルモンを付加した避妊リングを子宮内に挿入する新しい治療法で、微量の黄体ホルモンが子宮内に持続的に放出されることにより子宮内膜を委縮させ過多月経を改善します。

1回の治療で5年間有効なこと、排卵が抑制されないので偽閉経療法のような更年期障害がおこらないことが利点です。また薬物療法以外の保存的治療として子宮動脈塞栓術、集束超音波手術などありますが、効果についての評価はまだ確定していません。

このように子宮筋腫の治療法は多種ありますが、筋腫の性状、年齢、妊娠希望の有無など種々の条件から患者さんそれぞれ個別化して、その人に適した治療法を選択することが大切です。

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